あなたの常識を必要としています。

裁判員裁判:呼び出し状忘れ「不出頭扱い」甲府地裁 - 毎日jp(毎日新聞)

甲府地裁(渡辺康裁判長)で20日に始まった山梨県初の裁判員裁判で、裁判員候補者とみられる女性が呼び出し状を忘れて不出頭扱いになった。裁判所の判断によるが、刑事罰の対象になる可能性もある。甲府地裁は「通常はあり得ない事態」と話している。

何に対して、「通常はあり得ない事態」という評価なんだろうか。身分証も呼び出し状も持ってこないことを「通常はあり得ない事態」といってるんですかね。

日弁連裁判員制度のページには、「裁判が、あなたの常識を必要としています」というフレーズが載っています。おそらく、今回のような状況のマニュアルがなかった結果の対応だと思いますが、今こそ、裁判所に必要なのが「常識」ではないでしょうか。厳格で市民の自由や権利と深くかかわる裁判所らしからぬ対応なのではないでしょうか。もっと冷静に対応してもらいたいと思いますね。

まぁ、今回出てきた人が本人かどうかは分かりませんがね。だからこそ、こうした不信感を残さないような仕組みを見直してもらいたいと思いますね。

責任をどこまで求めるか・擦り付けるのか

ウィニー無罪 それでも大切な技術者の良心 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(略)

 ウィニーも他の技術と同じく二面性がある。情報交換に役立つと同時に違法コピーの流通にも悪用できるため、両判決とも「価値中立のソフト」と認めている。

 だが、特徴である「匿名性」ゆえに、悪用されると違法な利用者にたどり着くのが難しい。このため違法コピー流通や、規制強化が求められている児童ポルノの交換にも依然、使われている。

 1審判決も、匿名性が悪用を促すと指摘している。元助手は悪用を控えるよう呼びかけたこともあるが、これほど悪用されると予想はしなかったのだろうか。

 ウィニーを狙ったウイルスソフトも蔓延(まんえん)している。感染したパソコンから、公的情報や個人情報が漏れる事件もなくならない。

(略)

Winny の作者に対して「無罪判決」が出た。よみうり新聞は納得いかないらしく、それでも作者に責任を求める社説を出した。

ネット上で、この社説に記者名がないという意見があるようですけど、一般的に社説には執筆者名はありません。執筆社名はあります。要するにそれが社説。その会社がどう考えているか、立場や意見を表しているものということです。それだけ、精査されて出てくるべきものですし、多くの見方が総合されて出てくるはずのもの。読売新聞社としては、公的な判決なんて何のその。金子氏の社会的抹殺を希望しているということです。何かうらみでもあるのでしょうかね。逆に言えば、一面的な視点からしか見てないということにもなります。新聞社の選択可能性に左右されますね。

『両判決とも「価値中立のソフト」と認めている』というように、二面性の部分を認めつつ、ウィルスが発生したり、児童ポルノ流通に悪用されたりしている面を捉え、『社会的責任』という名の万能包丁を取り出しています。

では、ウィニーは何で動いているのでしょうか。そう、Windowsです。Windowsさえなかったら、『公的情報や個人情報が漏れる事件もなく』、『ウィニーを狙ったウイルスソフトも蔓延(まんえん)』もなかったのではないでしょうか。そういう意見がないのは、ユーザに責任があるからでしょう。どんな道具でも多くの場合はユーザの責任が重視されます。

製造物責任法というものが日本にはありますが、それはユーザが意図しない部分での欠陥についての責任です。検察が開発をとめさせた結果として、ユーザの意図しない部分の欠陥(ウィルスに悪用される部分)をも修復できなくなったという事実もあります。そうした意味でも、電化製品や車では一般的になっている「リコール」制度を、ソフトウェアの世界でどう動かすのかが、今後の課題でしょう。そうした意味でもオープンソースの強みがわかりますが、全てがオープンソースの世界ではないです。

日本の場合、特に誰かに責任を擦り付けたがりますよね。それが顕著に現れているのが読売新聞社ということですね。

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岡山市でICT支援員を募集中

岡山県 教育企画総務課:学校ICT支援員の募集

10月1日からの勤務開始で募集がかかっていましたが、未だ募集してますね。要するに定員に達しなかったということですね。まぁ、定年退職した人とか、副業レベルでしてもらうとしか思えない給料ですから、無理もない・・・。

こんなことで本当に学校のIT化は進むのでしょうか・・・。パソコンの台数に起因する教育機会の格差も気になるしなぁ・・・。